最新紫外線治療法:ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)

当院では、最新のターゲット型ナローバンドUVB治療器(TARNAB)を用いて紫外線療法を行っています。

中波長紫外線(UVB)を利用した紫外線治療は古くから行われており、なかでも、尋常性乾癬、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、での有効例は多く報告されています。特に内服や外用療法ではなかなか良い効果が得られなかった痒みの強いアトピー性皮膚炎の患者さんでも、中波長紫外線治療(UVB)の併用によって相乗的に改善してくことが可能です。

日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」では、紫外線治療はアトピー性皮膚炎に対する代替療法の一つとされております。照射部位の痒みが改善することが多く、治りにくい病変への照射を繰り返すことでステロイド外用剤の使用量が減ることが知られています。

ターゲット型ナローバンドUVB治療器(TARNAB)では、波長が290~320nmの中波長紫外線(UVB)のうち治療効果の高い311~313nmの波長域を選択的に照射します。従来の紫外線療法に比べると、少ない回数で効果を実感でき、照射後の赤みやひりつき、色素沈着などの副作用も少ない治療法です。光を当てるだけの痛みのない治療ですので、小さなお子様でも安心して処置を受けていただけます。

【ナローバンドUVB療法保険適応疾患】

・乾癬 ・白斑 ・掌蹠膿疱症 ・アトピー性皮膚炎 ・円形脱毛症 ・類乾癬 など 

【その他に効果が見込める疾患】

・痒疹 ・皮膚掻痒症 ・手湿疹  など

ターゲット照射型ナローバンドUVB治療器

こんな症状の方にお勧めしています

  • 部分的に治りにくい病変のある方
  • 頭に病変がある方 
  • 痒みがなかなか改善されない方

下記のような方は治療できません

  • 日光や紫外線による過敏症(日光過敏症)
  • 皮膚の悪性腫瘍や日光角化症のある方
  • 免疫抑制剤を内服中の方
  • 妊娠中・授乳中の方