帯状疱疹とは
身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。このように症状がみられるので「帯状疱疹」と呼ばれています。
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが原因であり、水ぼうそうにかかったことのある人は誰でもかかる可能性があります。
帯状疱疹の症状
帯状疱疹の症状には個人差がありますが、胸、腹部、背中、顔、頭部などの左右どちらかの皮膚に神経痛のような痛みが起こります。
痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれ程度から、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。その後、ブツブツとした水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、痛みが増してきます。
眠れないほど痛むことや、同時に発熱や頭痛などの全身症状を伴うこともあり、仕事や家事などの日常生活に支障を来す場合もあります。
約3~4週間で水ぶくれなどの症状は治まりますが、痕が残ることも多いです。
帯状疱疹の原因
水ぼうそう(水痘)と同じウイルスの、水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症します。
子どもの頃に初めて感染したときには「水ぼうそう(水痘)」として発症し、治った後もウイルスは脊髄近くの神経節に潜んでいます。
普段は免疫力により活動が抑えられていますが、ストレスや疲労、加齢などで体の免疫力が低下するとウイルスが再び暴れだし、神経を通って皮膚まで到達し帯状疱疹として発症します。
帯状疱疹の治療
帯状疱疹の治療は、早めにウイルスの増殖や痛みを抑えることが何よりも重要です。
じっとしていても痛い、原因のわからない痛みが体の片側に起こり、そこに発疹(ほっしん)が出たら帯状疱疹が疑われます。できるだけ早く、医師に相談しましょう。
外用薬・内服薬
水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス外用薬、帯状疱疹の痛みを抑える鎮痛薬などを用います。