イボとは

イボとは「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」とも呼ばれ、皮膚の一部が盛り上がった小さなできものです。ウイルスが原因であり、皮膚にできた小さなキズから感染し、その部分にイボができます。

怪我をした後やアトピー性皮膚炎によるかきむしりなど別の症状からイボが生じることもあります。いわゆる「水いぼ」や「タコ」「ウオノメ」とは、原因も症状も異なる別の病気です。

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イボの症状

外傷時などの傷口から感染して発症し、手や足に出来ることが多く、最初は皮膚が小さく平らに盛り上がる程度ですが、放置していると時間の経過とともに大きくなり、ドーム状に盛り上がります。

一般的には痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありませんが、足の指や裏にできると、体重をかけたときなどに痛みがある場合もあります。

また、むやみに触ってしまうと足のイボから手の指にうつるなど、イボの数を増やしてしまうことがあります。

イボの原因

イボは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)というウイルスに感染することで発症します。

正常な状態の皮膚から感染することは少なく、皮膚に出来た小さな傷などからウイルスが入り込み、1か月~半年くらいかけてイボがつくられます。

イボの治療法

冷凍凝固療法

イボの治療では、液体窒素(えきたいちっそ)による凍結凝固療法が一般的です。液体窒素で凍らせた綿棒を数秒間イボに接触させて治療します。イボが大きく厚いほど治療にも時間がかかり、1~2週間ごとの治療を数か月ほど繰り返さなければならないもあります。

また、個人差はありますが、ハトエキスの入った漢方薬のヨクイニンを継続的に服用すると効果がある場合もあります。